「食」について考える

遅い梅雨に入ったと思ったらもう梅雨明けか?という話もでていたり。今年の夏は猛暑のようで ここ名古屋もかなり厳しい年になりそうです。

さて 私はフードコーディネーターとしてお仕事をさせて戴いておりますが

栄養士でもあり 食に関して色んな方面から考える事があります。

流行りの食事 外食 中食 そして家庭料理。

生きている限り食は切り離して考えられません。

5年前の7月6日。私が第二の母として慕っていたおばちゃんが亡くなりました。

もともとそこの息子のI君と私が 幼稚園 小学校 中学 高校と同じで通算10年以上は同じクラス。なのでI家のおばちゃんと母がママ友としてとても親しくさせて戴き おじちゃんにも可愛がって頂き 親戚のような関係でした(何故か本人のI君とは長く同級生だったにも関わらず殆ど話した覚えがありません)

おばちゃんもおじちゃんも生粋の京都人。京都人らしいプライドも高く名古屋にずっといても京都言葉。おしゃれでセンスも良く美人でちょっと気の強くておじちゃんとラブラブのおばちゃんが大好きでした。グルメでもあり、いつも美味しいお菓子などを「かをりが好きやろ」と持ってきてくれました。母にも話せない話を聞いて頂いたりして色々とお世話になり本当に大好きなご夫婦でした。

そんなおばちゃんが老衰の為お身体が弱くなり入院されたと聞いて母と駆け付けた時「おばちゃん 何か食べたいものはないですか」と聞いたら「鰻 お寿司」と。  うーん それは無理だなあ。でもこれなら と思ったのが写真の2品です。

一つはお昆布とかつおでしっかりお出汁をとり薄口醤油とみりんで味をつけ やっと固まるくらいにした冷やし茶碗蒸しに梅肉を濾して載せたもの。

もう一つは鶏むね肉で出汁を取りカリフラワーを柔らかく煮てミキサーにかけ豆乳を少し加えたすり流し汁。

嚥下が難しくなっているおばちゃんがむせるといけないので濃度と衛生管理に一番気をつけました。

一口ずつゆっくり食べてくれて「おばちゃん美味しい?」と聞くと「かをりはお料理が上手やなあ」と言ってくれた思い出は私の心に深く嬉しく残っています。

5年経ちました。でもずっと大好きなおばちゃんは今でも私の心の支えです。

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